きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-10-09から1日間の記事一覧

十四 革命の段  ――木沢長政 世直しを唱え、三好長慶 一庫の戦いで初の敗北を喫す――

十四 革命の段 夏になり、からっと晴れわたる日が続いた。 衣装や調度を替えるのに数日を費やし、おなごたちは休息を取っている。あまねも縁側に腰かけ扇などを使いながら青い空を見上げていた。 (今年は、お酒ができるかな) 飢饉に陥った昨年は、西宮自慢…