きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-10-16から1日間の記事一覧

十九 まほろばの段  ――三好長逸 丹波の黄昏を憂い、三好長慶 源氏物語に慰められる――

十九 まほろばの段 新五郎と幹子の遺骸が越水城に届けられた。 細川家の使者は逃げるように去っていった。それでも、まともな弔いができるように取り計らってくれたのは彼たちなのだそうだ。二人が絶命した後のことまでは、六郎は関心を示さなかったらしい。…