きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-10-31から1日間の記事一覧

二十八 夜討の段  ――遊佐長教 刺客の手に斃れ、三好長慶 刺客を退け千句を詠う――

二十八 夜討の段 いまは、どんな雑用でも進んで引き受けるべき時だった。 松永久秀の名前が注目されてきている。もともと長慶の祐筆として政務の奥深いところに関わっていた。それに加えて、近頃では戦の指揮まで任されるようになってきているのだ。久秀本人…