きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-11から1日間の記事一覧

三十九 まろうどの段  ――三好長慶 長尾景虎に因縁をつけられ、三好之虎 旧主を偲んで踊る――

三十九 まろうどの段 「ほんま、あいつら殿のこと舐めてまっせ!」 「おう、左様か」 怒りのあまり馬を駆け通して芥川山城までやって来た。それなのに、長慶ときたらちっとも本気になってはくれない。 「ああもう、思い出すだけで腹立つ! ええんでっか、あ…