きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-12から1日間の記事一覧

四十 統治者責任の段  ――畠山高政 掌を返し、松永久秀 大和に侵入す――

四十 統治者責任の段 秋と冬の境目、長慶は体調を崩して十日ほど臥せっていた。 密かな鍛錬の甲斐あって身体は丈夫な方だと思っていたが、齢四十も近くなって長年溜まった疲れが出てきたものかもしれない。おたきや茂三が大騒ぎで看病してくれたこともあり、…