きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-13から1日間の記事一覧

四十一 審判の段  ――三好長慶 帝の即位式を警護し、田中与四郎 四十を前に天命を知る――

四十一 審判の段 永禄三年(1560年)の一月。 雲霞の如き群衆が見物する中、長慶は帝の即位式に伺候、警護役を務めあげた。毛利元就の貢献が大きかったとはいえ、先帝の崩御から僅か三年で即位式を実現させた長慶の手腕は朝廷から高く評価されており、報いと…