きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-20から1日間の記事一覧

四十八 団欒の段  ――細川六郎 三好家を呪って息絶え、三好慶興 はからずも早世す――

四十八 団欒の段 永禄六年(1563年)春のある日、義輝は慶興の京屋敷へ御成を行った。 とは言っても、以前のように豪勢で大げさなものではない。方違えを口実にしたお忍びの訪問で、供も久乃と少数の護衛だけだった。久しぶりに慶興とゆるり酌み交わしたくな…