きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-22から1日間の記事一覧

五十 聚光の段  ――三好長慶 光芒となりて消え去り、田中与四郎 天下人の心魂を受け継ぐ――

五十 聚光の段 「よしなさい。おなごの指は針仕事、水仕事のためにあるものぞ。弟を打つなどもっての外」 「だって、千満丸が私の毬を盗ったんだもの」 「借りただけさあ」 「いね、お聞き。揉め事、嫌なことは愛嬌で解決なさい。おなごが蛮勇に頼ってはいけ…