きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-10-27から1日間の記事一覧

二十四 どん突きの段  ――三好宗三 愛刀左文字と九十九茄子を託し、三好長慶 妻と離縁す――

二十四 どん突きの段 六郎の手で池田信正が処刑された。以前、氏綱に寝返ったためであると言う。 ほとんど騙し討ちのような形だったらしい。嫡子の長正が跡を継ぐことを許されたが、当主としては若年に過ぎる。しかも、彼の母親は宗三の娘なのである。世間で…