きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-10から1日間の記事一覧

三十八 あけぼのの段  ――足利義輝 織田信長の上洛を喜び、三好長慶 細川藤孝と桜を愛でる――

三十八 あけぼのの段 心惹かれる招待だった。こういう密会なら進んで出向きたい。人を知る、知恵を得る、誼を通じるには対面こそが最適で、伝聞や書状といった手段にはおのずと限界があるのだ。 何しろあの織田信秀の嫡子である。斯波氏や同族、実弟などとの…