きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-10-06から1日間の記事一覧

十一 いかずちの段  ――三好長慶 西宮に地歩を固め、細川持隆 尼子新宮党の補給路を断つ――

十一 いかずちの段 西宮の民は、正式に領主となった長慶を盛大に迎えた。 西宮は古代から京と西国を結ぶ陸海交通の要衝であり、商工業や廻船業が栄えている。西宮神社の祭典やえびすかきと呼ばれる傀儡芸など、洗練された風流がよく根付き、まさに摂津国を代…