きょう、(小説 三好長慶)

近世のきのう、中世のあした。三好長慶の物語

2016-11-19から1日間の記事一覧

四十七 遺言の段  ――三好長慶 権勢頂点に達し、芥川孫十郎 再び放浪す――

四十七 遺言の段 紀伊国、玉置氏の治める手取城(和歌山県日高郡)。ここまで逃げ延びてきたのは高政と宗房の他、僅かな近習だけである。湯川直光も往来右京も死んだ。追撃は激しく、更に大勢が死んだ。 完敗だった。三好家の要、長逸に攻撃を集中するも突破…